2016/08/16
紫外線(UV)のうち、中波長のUVBは表皮の一番下に存在する「メラノサイト」に働きかけ、メラニン色素を産生させます。できたメラニン色素は周囲の表皮細胞に受け渡され、表皮細胞内で分解、角質細胞となって剥がれ落ちていきます。
この過程が正常に働いていればシミはできません。ところが、メラノサイトがUVの影響を強く受け過剰にメラニン色素を産生してしまうと、周囲の表皮細胞は、受けとったメラニン色素を十分に分解できず蓄積が生じてきます。いわゆる日焼けがおさまって肌が黒くなるのがこの状態です。
通常は徐々にさめて色は元に戻りますが、UVの影響が少なくなっても、メラニン色素産生のシグナルが持続してしまう状況が部分的に作られてしまうと、消えないシミになってしまうのです。
太陽光線を浴び続けることによる皮膚障害である「光老化」には、シワ、タルミとともにシミがありますが、光老化全体を予防するためにはUVカットが大切です。
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
一般社団法人ウェルエイジング 総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構 副理事長
ノエル銀座クリニック院長保志名勝は、日本美容外科学会理事長を歴任した立場から、美容医療業界全体の信頼性を高めることに努めております。
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