2016/05/09
「ひかり」老化と呼びます。地球上に降り注ぐ太陽光線には、紫外線、可視光線、赤外線があります。
これらの光線は、我々にとってプラスの働きはもちろん大きいのですが、無防備に浴びていると、害を及ぼすことがあります。
例えば、紫外線には中波長紫外線であるUVBと長波長紫外線のUVAがありますが、UVBは皮膚の浅いところにある「表皮」に達し、赤くなったり水ぶくれを作る日焼けの原因になると共にメラニンを過剰に作らせ、シミの原因にもなります。もっと過剰にUVBにあたると皮膚がんにもつながります。
UVAはさらに深い「真皮」まで侵入し、コラーゲンや弾性繊維を壊してシワやたるみの原因になります。さらに、赤外線の一部である近赤外線は皮膚のもっと奥まで入り込み、たるみの原因になることも分かってきました。
加齢に伴う自然な老化とは異なったこれらの老化現象を、肌の「光老化」と呼びます。
これからの季節は、太陽光線が大量に降り注ぐ時期になります。5月には真夏並みの紫外線量になりますので、野外ではもちろんですが、室内に居ても光は浴びますから、普段からの光対策は必要です。
最も簡単で大切な対策は、日焼け止め、サンスクリーン剤の使用です。普段の使用には、SPFという値が30程度、PAが2+程度の製品で十分です。美肌のためには、一年中、光対策に心がけることが大切です。
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
一般社団法人ウェルエイジング 総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構 副理事長
ノエル銀座クリニック院長保志名勝は、日本美容外科学会理事長を歴任した立場から、美容医療業界全体の信頼性を高めることに努めております。
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