Dr.川島のスキンケアコラム

爪

2024/12/24

爪は硬いケラチンという蛋白からできています。その硬さから骨の一部と誤解されることもありますが、皮膚の一部であり、皮膚の付属器と呼ばれます。皮膚には表面に角層がありますが、角層を作るケラチンはソフトケラチンと呼ばれます。一方、爪はハードケラチンと言われるケラチンタンパク同士が強固に接着した構造を取っています。

角層と爪は、成分は似ていますが、構造の違いにより硬さが異なっているのです。爪は根元の皮膚で覆われた部分の下で作られ、前方に伸びて、手の爪は1日に0.1㎜、足の爪は1日に0.05㎜の伸びを示します。したがって、足の爪が生え変わるには半年以上はかかることになります。したがって、爪の病気で治療が上手くいってもきれいな爪に置き換わるには時間がかかります。また、手の爪に異常があると細かい作業がやりづらくなり、足の爪に問題があると、踏ん張ることができずに転倒する恐れも出てきます。爪を大切にしてください。

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顧問医師　川島眞

東京女子医科大学　名誉教授
東京薬科大学　客員教授
一般社団法人ウェルエイジング　総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構　副理事長

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