2020/08/25
美白(whitening)という表現や、「白い肌が美しい」ということを理想とするかのような表現は、多様な肌の色を否定するものであり、好ましくないからという理由からです。日本でもクレヨンの肌色という呼び方もいつの頃からかなくなっているのですが、これも肌の色は多様であり、一つに限ることは差別的という理由からだそうです。
人はなぜ美白に惹かれるのでしょうか。有色人種は何も白人になりたい訳ではないと思うのです。ただ、肌色の中に現れてきた黒、茶色のシミを無くしたい為だと思います。肌の色は何色であれ、肌の色むらを無くし均一な肌色を目指すために、美白化粧品を使うのではないでしょうか。
色むらのない肌色が美しいのであって、元の肌色は多様であって構わないはずです。その意味では、美白化粧品ではなくモノトーン化粧品、モノカラ―化粧品と呼ぶのはどうか?と考えてしまいますね。
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
一般社団法人ウェルエイジング 総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構 副理事長
ノエル銀座クリニック院長保志名勝は、日本美容外科学会理事長を歴任した立場から、美容医療業界全体の信頼性を高めることに努めております。
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