Dr.川島のスキンケアコラム

太陽光線には紫外線、可視光線、赤外線が含まれますが、紫外線を主としてこれらの光線が長年にわたり皮膚に当たることにより生じる、シミ、シワ、タルミ、さらには皮膚がんなどが生じる変化を光老化と呼びます。その予防には、日傘、帽子、サングラス、衣服などで物理的に光線暴露を防ぐ方法、サンスクリーン剤で物理的に反射させ、化学的に熱エネルギーに変換して防ぐ方法があります。

もう一つの方法として、抗酸化作用を有する食品、サプリメントの摂取があります。ワインにはレスベラトロールという抗酸化物質が含まれており、赤ワインで美肌が得られる、と一時話題になりました。ただし、大量に飲む必要があり、美肌の前に体を壊してしまいそうです。

ワインの原料でもあるブドウを凍結乾燥させたパウダーをマウスに摂取させたところ、腫瘍発生が減少したという報告もあり、様々な抗酸化物質が含まれているようです。人で換算すると、1日当たりブドウの房で1房から2房弱くらいの量ですので、これなら摂取可能かと思われます。日焼けしてしまったら、ブドウをどんどん食べると良いかも？しれませんね。