2020/02/20
南アフリカの伝統的なヨーグルトに似た発酵乳Dahiから分離された乳酸菌は、免疫反応に関与する樹状細胞の表面にPD-L1という分子を発現させて、T細胞という免疫にはたらく細胞の機能を抑えることが分かりました。動脈硬化はこのT細胞が関係した慢性炎症で起こるとされており、乳酸菌により慢性炎症が抑えられて動脈硬化の予防に役立つ可能性が示されています。
2018年度のノーベル医学生理学賞を受賞された本庶 佑先生が、このPDL-1あるいはその仲間のPD-1分子の免疫反応にブレーキをかける役割の研究でした。この分子の働きを止めて、ブレーキを外す薬がオプジーボであり、がん細胞を免疫の力で殺してしまう薬なのです。PDL-1を働かせると動脈硬化を予防でき、働きを抑えるとがん細胞を殺すことができる、という両面性を持つ分子なのです。
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
一般社団法人ウェルエイジング 総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構 副理事長
ノエル銀座クリニック院長保志名勝は、日本美容外科学会理事長を歴任した立場から、美容医療業界全体の信頼性を高めることに努めております。
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