2018/04/26
爪甲色素線条という、爪に黒い線が縦に走る病気がありますがご存知でしょうか。
この病気は手の爪にも足の爪にもできることがあります。子供のころに見られるものは、自然に消えてしまうことも多いので、様子を見ることが多いのですが、大人になってから黒い線が現れると要注意です。
黒い線の幅が1.2mm程度の時は、良性のほくろが爪の根元にできているためで、まず心配ありません。ところが、幅5mm以上になり、色が濃くなったり、色むらが出てきたり、爪の変形を伴ってきたり、爪だけでなく周りの皮膚にも黒色点がみられるようになると、悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんの可能性が高くなります。
特に日本人のメラノーマの8.7%は爪にできるとされており、放っておくのは禁物です。ネイルを落とした時や爪のお手入れをしている時などチェックするように心がけ、もしそのようなことがある場合は皮膚科でしっかりと診察を受けてください。
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
一般社団法人ウェルエイジング 総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構 副理事長
ノエル銀座クリニック院長保志名勝は、日本美容外科学会理事長を歴任した立場から、美容医療業界全体の信頼性を高めることに努めております。
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