2023/01/24
女性ホルモンには2種類あり、エストロゲンとプロゲステロンがあります。排卵日をピークに美肌ホルモンともいわれるエストロゲンは減少してきます。一方で、プロゲステロンは増加して、これらの2つのホルモンのバランスがプロゲステロン優位になってきます。このプロゲステロンは皮膚の脂を作る皮脂腺に働いて皮脂を増加させます。生理前になんとなく肌が脂っぽくなる方がおられると思いますが、これは皮脂の産生が高まるためです。
皮脂が増えると、まず白ニキビや黒ニキビと呼ばれるニキビの始まりであるコメド(面皰)ができ、毛穴の出口がふさがれます。それに加えて、毛穴に常在しているニキビ菌がこの脂を食べて増えだします。このニキビ菌が増えることで、ニキビの赤い炎症が起こってきます。さらに炎症がひどくなると、赤ニキビから膿を持った黄ニキビにまで進んでしまいます。
このようにして、生理前のニキビの悪化が起こるのです。生理が終わるとまたエストロゲンが増えて、プロゲステロンが減少して、肌状態は改善してくることになります。肌は女性ホルモンの動きと密接な関係にあります。
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
一般社団法人ウェルエイジング 総院長
特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構 副理事長
ノエル銀座クリニック院長保志名勝は、日本美容外科学会理事長を歴任した立場から、美容医療業界全体の信頼性を高めることに努めております。
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